アルバム「クロニクル」の良さを追求

安藤裕子の曲が落ち着いてきて、大人びてきたのがこのころでしょう。今までの軽快さが軽減した分、自分の歌のスタイルを確立してきて安心感を持てるようになった印象があります。

初期のころの曲が好きだった人には少し残念かもしれませんが、筆者はこのスタイルも安藤裕子の魅力の一つだと思いますよ。それではこのアルバムの中で筆者が好きな曲を紹介しながら、アルバムの魅力を探って行きたいと思います。

海原の月

優しい歌い方で歌われる綺麗な曲で、タイトルの通り「海原の月」を思い描きながら聴くと雰囲気が出る曲です。歌詞の中では海にも月にも触れられておらず、男女の想いが表現されているだけなのですが、このタイトルがつくことで情景が目に浮かぶのが本当に素晴らしいと思います。

お祭り‐フェンスと唄おう‐

不思議な楽器の音を使い、不思議なリズムで歌われる曲です。歌詞の場面設定もなんだか不思議で、初めて聴くと少し戸惑うかもしれません。でもだからこそ何度か聴くと癖になります。不思議で楽しい気分になりたい人にはおすすめです。

鐘が鳴って門を抜けたなら

優しく歌われる別れの曲です。別れのときに訪れる悲しさと、また会いたいという希望がないまぜになったような、複雑な心境が描かれています。故郷を旅立つ人に向けた歌、というような雰囲気でしょうか。せつなさがこみあげてくる良い曲です。

パラレル

アルバムの終盤にきて初めての爽快感がある曲です。ここまで激しいテンポの伴奏がつくことは、安藤裕子の曲では珍しいと思います。初めてこの曲を聴いた時は、安藤裕子の新しい魅力を発見した気持ちで嬉しかったのを覚えています。

ぼくらが旅に出る理由

パラレルに続くこの曲も、明るい曲調が魅力的です。タイトル通り、まさに旅に出たくなるような爽快な曲です。男性歌手とのデュエットも魅力の一つです。

さよならと君、ハローと僕

最後を飾るのは、やはり温かな気持ちになる優しいこの曲です。わかりやすく良い曲なので、誰でもこの曲でこのアルバムを締めるのには納得がいくと思います。これぞ、安藤裕子、といような感じがします。

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